Columnコラム

タイベックの印刷・加工ガイド

シルク印刷・オンデマンド・箔押しはできる?

タイベック(Tyvek)は、紙のような見た目と質感を持ちながら、プラスチック由来の高い耐久性と耐水性を兼ね備えた特殊素材です。
しかし一般的な紙や布とは性質が異なるため、「どんな印刷がきれいに乗るのか」「箔押しや型押しはできるのか」といったご質問を多くいただきます。
この記事では、海外工場でオリジナルグッズOEMを行う株式会社スプリングの視点から、タイベックの印刷・加工方法の種類と、デザインをきれいに見せるためのポイントをわかりやすく解説します。

1. タイベックに印刷・加工するときの基本的な考え方

タイベックは高密度ポリエチレン(HDPE)製の不織布で、表面がややツルっとしており、繊維がランダムに絡み合った独特のテクスチャーを持ちます。
このため、普通の上質紙やコート紙に比べるとインクの「乗り方」「なじみ方」が異なる点を前提に、タイベックの印刷・加工を設計する必要があります。

タイベックに印刷デザインを乗せる際の基本ポイントは大きく以下の3つです。

  • ベタの多いデザインより、線やロゴ中心のデザインが得意
  • 色数を絞った方がきれいに見えやすい
  • タイベックのシワ感・素材感を活かす余白を残す

2. シルクスクリーン印刷(おすすめ度:★★★)

タイベックの印刷で最もよく使われるのがシルクスクリーン印刷です。
1色ごとに版を作り、インクをしっかりと乗せる方式のため、ロゴやタイポグラフィをくっきり見せたいときに最適です。

シルク印刷のメリット

  • インク膜が厚く、発色がはっきりする
  • 黒・ネイビー・グレー・ブランドカラーなど、単色ロゴが映える
  • 比較的小ロット(500枚〜)にも対応しやすい

向いているデザイン

  • ブランドロゴを1〜2か所入れるミニマルデザイン
  • 線画アイコン・シンプルなイラスト
  • タイポグラフィ中心のデザイン

「タイベック初心者」「まずは定番から試したい」という場合は、タイベック×シルク印刷×単色ロゴがもっともおすすめです。

3. オンデマンド印刷・デジタル印刷(おすすめ度:★★☆)

少量多品種や、グラフィック性の高いデザインの場合には、オンデマンド印刷・デジタル印刷を使う方法もあります。
ただし、紙へのオンデマンド印刷とは条件が異なるため、事前のテストや見本確認が重要です。

オンデマンド印刷のメリット

  • 比較的細かなグラフィックや写真表現も可能
  • 多色デザイン・グラデーション表現に対応できる
  • 小ロット多品種の展開をしやすい

注意点

  • ベタ面が多いとムラやテクスチャーの影響が出やすい
  • 仕上がりは「完全なフラット」ではなく、タイベックの凹凸感が出る

アーティストグッズ・イラストブランド・カラー表現重視の企画に向いているタイベックの印刷方法ですが、
ブランドのキービジュアルをそのまま再現したい場合は、事前にサンプルで確認することをおすすめします。

4. タイベックへの箔押し(ホットスタンプ)はできる?

タイベックへの箔押し(ホットスタンプ)は、条件付きで対応可能な加工です。
素材の特性上、紙や革に比べて難易度が高く、適切な温度・圧力・版設計が重要になります。

可能な場合のイメージ

  • 小さめのロゴやマークをワンポイントで箔押し
  • 金・銀・黒などのベーシックな箔色
  • バッグの一部パーツ(タグ・ラベル部分)への使用

タイベックに箔押しする際の注意点

  • 広範囲の箔ベタは、剥がれやすくなる恐れがある
  • 細かすぎる文字や線は、つぶれやカスレが発生する可能性
  • 工場ごとに対応可否や仕上がりが大きく異なる

高級感を出したい・限定感を演出したい場合に候補となる加工ですが、
スプリングではサンプル検証の上で量産可否を判断することをおすすめしています。

5. 型押し(エンボス・デボス)の相性

タイベックに直接エンボス・デボスを強くかける加工は、紙や革に比べて表現の幅が限られます。
一方で、タグやラベル、紙箱との組み合わせで凹凸表現を取り入れることは可能です。

  • タイベックタグ × 紙箱(エンボスロゴ)などの組み合わせ
  • タイベックバッグ+箔押し紙タグで高級感を補完

「タイベック単体でやりすぎない」「他素材との組み合わせで表現する」という考え方が、
仕上がりとコストのバランスを取りやすいタイベックの加工設計になります。

6. タイベック印刷デザインをきれいに見せるコツ

タイベックならではの“見せ方”のポイントを整理します。

① 余白をしっかり残す

全面べた塗りよりも、白地を活かしたロゴ中心のレイアウトの方が、タイベックの素材感と印刷が両方きれいに見えます。

② 細い線より、やや太めを意識

繊維の凹凸があるため、あまりに細い線や小さすぎる文字はつぶれてしまうことがあります。
ロゴや文字は「1段階だけ太く・大きく」を意識すると安心です。

③ ベタ面は「アクセント程度」に

大きなベタ面は、素材の凹凸によるムラが目立ちやすくなります。
帯状・ワンポイント・小さめのパネルなど、面積を絞るときれいに仕上がります。

④ 色数は絞る(1〜2色が基本)

タイベックは素材そのものがデザイン要素になるため、
色数を増やすよりも「白地+1色」or「白地+2色」の方が、全体としてのまとまりが良くなります。

7. タイベック印刷・加工をOEMで進めるときの流れ

スプリングでは、タイベック製バッグ・ポーチの印刷・加工を以下の流れで進めています。

  1. 用途・ターゲット・デザインイメージのヒアリング
  2. 形状・サイズ・印刷色数・加工内容の整理
  3. 最適な印刷方式(シルク/オンデマンド/箔押し有無)のご提案
  4. 必要に応じてサンプル制作
  5. 海外工場で量産 → 検品 → 納品

「このデザインはタイベックに向いているか?」「箔押しにするか、印刷にするか迷っている」など、
企画段階でのご相談も歓迎しています。

8. まとめ|タイベックは“やりすぎない印刷”が一番おしゃれ

タイベックは、素材そのものの存在感・シワ感・マットな白が美しい素材です。
たくさん印刷するよりも、ロゴやメッセージを最小限にとどめるタイベックの印刷・加工にすることで、いちばん魅力が引き立ちます。

シルク印刷・オンデマンド印刷・箔押しなど、表現の幅は広がっていますが、
ブランドごとに最適な「印刷の量・方法・見せ方」は異なります。

株式会社スプリングでは、タイベック・紙・PP・透明素材などの知見を活かし、
デザインとコストのバランスを踏まえた印刷・加工方法のご提案を行っています。
タイベック素材でのオリジナルグッズづくりをご検討中の方は、ぜひ一度お問い合わせください。

タイベック素材での印刷・加工について相談したい方はこちら


お問い合わせフォームへ

Contactお問い合わせ

お電話でお問い合わせ 06-6282-7525
メールでお問い合わせ
© Spring Co., Ltd.